骨盤底筋群という筋肉の名前を聞いたことがありますか?
小さな筋肉がグループになってお腹の一番下にハンモックのように内臓を支えています。
おしっこを我慢するときに使う尿道括約筋も、この一部です。
体幹(コア)を構成するインナーマッスルのひとつで、ちょうど体幹の部分をパワーハウスと呼んだりしますが、その床の部分にあたる筋肉です。
この筋肉が弱くなると内臓下垂が起こり、また、ちょっとくしゃみをしただけで尿漏れなどを起こしやすくなります。
妊婦さんの場合は、赤ちゃんの重みも支える大切な筋肉です。
この筋肉を鍛えることで赤ちゃんを下からしっかり支えられるので、恥骨結合の部分に痛みが出にくくなります。
出産時には、いきむポイントをつかみやすくなります。
また、切開した会陰の痛みをやわらげ、傷の治りも早くしてくれます。
骨盤底筋のエクササイズをやってみましょう。
①四つん這いになり、少し反り腰気味にします。
②左右の座骨どうしを寄せます。
③おしっこを我慢する筋肉に力を入れます。
④その筋肉をおへそのほうに引き上げるように意識します。
①~④の動きを20回くらい繰り返してみましょう。
関節を動かす筋肉ではないので、最初は身体の中の感覚を探るようなもどかしさがあるかと思いますが、何度も繰り返すと少しずつ感覚がつかめてきますよ。